
誰でも無料でカンタンにオリジナルグッズを作って販売できるWebサービス『Creators Parade!』は、創作活動が大好きなクリエイターや、推しのデザイングッズを求めてひた歩くファンが集うプラットフォームです。
「Creators Parade! 公式メディアサイト」では、サービスに関する最新ニュースやハウツーのほかに、多様な分野で活躍しているクリエイターや文化人に「あなたのものづくり」について伺うインタビューもお届けします。
記念すべき第1回目のゲストは、ドラマ『日曜の夜ぐらいは…』のアートワークや、「初音ミク × イセタン」のコラボレーションアイテムを手掛け、クリエイティブ分野でご活躍中のイラストレーター・ヨシフクホノカさん。
クリエイター紹介
ヨシフクホノカ | HONOKA YOSHIFUKU

長崎県出身。イラストレーター・アートディレクター。
大学在学中にインスタグラムに投稿した、ノスタルジアを喚起されるレトロポップなタッチのイラスト作品が話題となり、大手アパレルブランドとのコラボレーションを次々と実現、Z世代を中心に絶大な支持を集める。
現在は、企業広告、商品コンセプトデザイン、空間プロデュース など、アートディレクターとしても幅広い分野で活躍中。
https://www.instagram.com/honoka_illustration/
ヨシフクホノカさんの持ち味である「現代的なアート感性」はどのようにしてつくられたのでしょうか。今回のインタビューで、その核心ともいえる「ものづくり」に対するアツい想いを伺うことができました。
今回、ヨシフクホノカさんが『Creators Parade!』のために描き下ろしたイラストはこちら。

記事の後半では、描き下ろしイラストに込めた想いや制作の背景など、ご本人より解説をいただきましたので、ぜひ最後まで読んでいただけますと幸いです!
イラストレーターを目指したきっかけは「無名時代の個展」
幼い頃から絵を描くことが好きでしたが、中学生時代には、アニメや漫画を通してイラストの世界観を深め、次第に「自分もこんな作品を作りたい」と思うようになったんです。
大学時代には学業と並行してSNSで作品を発信したり、お仕事も度々いただいたり…と、自己満足の領域で活動している中でも、たくさんの方から反響をいただきました。当時の福岡(大学時代を過ごした地)では、イラスト界隈が盛り上がっていた背景もあり、世の中の流れ的な後押しもあったのだろうと思います。

大学卒業後は普通に就職して、OLとして働くんだろうな〜と思っていましたが、そんな最中、よく通っていたカフェから偶然声をかけていただいて、なかばノリと勢いで「初個展」に挑みました。
はじめて会う方にイラストを見てもらう経験はとても貴重で、その中で、自分の世界観を伝える楽しさに気づいた瞬間があったんです。これが「プロとして活動する=イラストレーターを名乗る」きっかけになり、これを機に(ありがたいことに)クライアントワークも増えて「制作する過程の楽しさや喜び」に気づいたんです。
それは、私自身の感情だけでなく、見てくれた人や買ってくれた人、お仕事をいただいたクライアントさんの感情でもあるんですよね。この「喜びのシェア」をもっと広げたい、と思い東京行きを決意しました。

いざ上京してみたら、生活が一変しまして。InstagramをはじめとするSNSを通して多くのお仕事をいただくようになり、徐々にそのペースも増えていき… 気づいたら、私の作品を好きと言ってくれる味方が周りにたくさんできたんです。
このような、運命的な巡り合わせが積み重なり、現在のプロ・イラストレーターとしての道へとつながっているのだと思います。私に関わってくれているみんなに感謝です!
「あの有名なマンガ」が、いまの創造力の起源?
私が小学生の頃、有名なマンガ『SLAM DUNK』に出会い、特に、井上雄彦氏の描くキャラクターやストーリーに魅了されたんですよね。井上氏が持つ、背景を描写する際の「根性」というか「執念・執着」みたいな部分は、幼少期に摂取した井上氏をはじめとする名作マンガの影響を受けているんですかね(笑)

私の創造力の源は「イラストで仕事をしている」というプロ意識からくるものだと思います。自分が個展で出すようなオリジナルの作品は、レトロ・シティポップ系のオシャレな女の子と特徴的なアイテムをメインとして立たせることが多いのですが、クライアントワークでは要望に応じて背景の細かいところまで描写することもあります。
もちろん、骨が折れる時もありますが、過程を楽しめる人間なので、心は折れたことは一回もないんです。これは私のモットーでもあるのですが、辛い時・苦しい時にある苦悩の痛みは「筋肉痛や成長痛の類」として処理することにしています。筋トレしたら筋肉痛を経て理想に近づくように、その過程において必要な痛みは、乗り越えたら100%成長するんです。
プロ・7年目にして「私の好きを詰め込んだ原点回帰」
それが『Creators Parade!』のために描き下ろしたイラスト
イラストレーターとして独立・上京してから、この(2025年)4月でちょうど7年目。今回の『Creators Parade! 』のために描き下ろしたイラストは、私の原点回帰作でもあります。
『Creators Parade! 』は、クリエイターと購入者の双方にとってメリットのある仕組みを提供する新しいプラットフォームですよね。しかも、表現も自由で誰でも出品・購入できる場でもある。だから私も、フレッシュな気持ちで「自由に」描いてみることにしたんです。

当たり前のことですが、お仕事でイラストを描く時は「これを描いて」「この要素は必須で」のようなオーダーが必ずあります。もちろん、それはサービスにとって大切な要望ですし、私も張り切って描き上げるのですが、今回の『Creators Parade! 』は「ヨシフクさんのお好きなように」というオーダーでした。これを私なりに解釈をした結果、4〜5年前に経験した「ある言葉」を回顧したんです。

個展を開催した際、絵を買ってくださったお客様から「目が合う感じがいい」「初恋を思い出すようだよ」と言われ、ハッとなったことがありました。私の作品を気に入ってくださる方は、全身を描いた作品や背景にこだわった作品よりも、バストアップ(胸から上)の女の子の作品が魅力的と言ってくださるんです。嬉しいですよね。
だから、今回の描き下ろしは「原点回帰=バストアップ女の子」にしました。傾げた首の角度やオトナな目線を研究し、過去のヨシフクホノカ作品にはない(少しだけ露出のある)フレッシュな感じのショートヘアの女の子を描きました。

私は、子どもが見ても年配の方が見ても受け入れられる、全年齢対象のイラストを描きたいと思っているので、露出が多いテイストや色気ムンムンの作品は存在しないのですが、今回はダーツライブが運営するサービスということもあり、上品で、オシャレで、ちょっぴりドキッとするイメージで仕上げている特別仕様です!
普段使いできるような、かわいいデザインですね!
そうなんです。ぜひ、普段使いしてくれたら嬉しいです!
ポイントは、女の子が持ってるのレモンのついた(流行りの)ノンアルカクテルです。『Creators Parade! 』の貴重カラーである黄色のアクセントが、新しいサービスというフレッシュなイメージに合うかな〜?と思っています。

私らしいシティポップな感じを保ちながらも、レトロさは少しだけ引き算したかった。『Creators Parade! 』が目指す「想いをカタチにする」というテーマを意識して描いていて、「このプロジェクトを通じて、私の作品が誰かの日常を少しでも明るく彩ることができれば嬉しい」と思い、情熱を込めてつくりました!
「Parade! 」という文字も、普段着として使い回すことを想定してあえて入れています。これからの季節、きっと、Tシャツで着ていただいたら「かわいい♡」ってなるはず!
最後に、スバリ「あなたのものづくり」とは?
私にとっての「ものづくり」は「生活」です。
描けなくてメンタルが左右されることはないし、感情の起伏に引っ張られることもない。朝起きて歯を磨いて、ご飯を食べて、友達と遊んで…夜になったら風呂に入って寝る、という当たり前の生活の一部になっているんです。そんな衣食住のサイクルの中に「ものづくり」があった方が、私にとって健康的で、良いものが描けるということなんです。極論ですが、描かない日が続いても違和感がないんです。

私の周りにも(絵を描くことを仕事とする以外の)クリエイターさんがたくさんいるのですが、その方たちと比べても、私は「ものづくり」に対して結構ラフな捉え方をしていると思います。
自分が描きたい絵は、男女問わず幅広い方々に元気を与えたい、プラスの感情を持ってもらいたいと思ってます。そのためには、まず私が楽しまないといけないですもんね!

まだイラストレーターとして活動する前、友達から「ホノカのイラストの服を着たい」と言われたことがあるんです。私のイラストはデジタルで創作しているので、描いても形になることはなく、フォルダの中に作品がストックされていく毎日でした。
友達の言葉があったので、ものは試しにParade! のようなサービスに出品したところ、なんと、その友達は自腹で買ってくれたんです。自分のイラストのグッズを買ってくれた嬉しさと、初めて自分のイラストがグッズになった「あの独特なワクワク感」が、当時は、子どもみたいに楽しかった。私にも、そんな特別な時期があったんです(笑)
それから、個展などでグッズを作って売ったりしたのですが、何度やろうと、最初の不思議な(言葉にできない)高揚感は得られないんです。お仕事で携わるような「私のイラストが街中に」のような感情とまた別物で…なんと表現すれば伝わるのでしょうか。

この心臓のドキドキが現す正体が何者なのかわかりませんが、大切なのは、自分の感性を信じ、それを素直に表現することだと思います。そうすることで、見る人の心に響く作品が生まれると信じています。
Creators Parade! には、クリエイターに嬉しい機能が満載!
『Creators Parade! 』の「シェア買い」という機能は、クリエイターが在庫リスクを負うことなく自由に作品を発表できるし、ファン同士がつながり合いながら応援できるという点で、最初の一歩を踏み出しやすいサービスなのだと思います。
クリエイターとして、自分の作品が多くの人々に届いていく過程は、何物にも代えがたい魅力がたくさん詰まっています。
本当に手軽にできるので、ぜひみなさんも出品してみてくださいね!
今回のゲストは、Z世代に大人気のイラストレーター・ヨシフクホノカさん。
彼女が『Creators Parade! 』のためだけに描き下ろした特別コラボグッズはこちらに掲載中。
この機会に、ぜひチェックしてみてください!